投資を始めたいと思っても、「そもそもお金の基本がよく分からない…」という人は多いと思います。私自身も投資を学び始めた頃、お金に関する土台の知識がないまま情報だけを追いかけて混乱した経験があります。
本記事では、これから投資を始める初心者の方へ向けて、“最低限ここだけ押さえておけば大丈夫”という「お金の超基本」をやさしく解説します。
複利・リスク・分散・インフレなど、投資の前提となる基礎知識を理解しておくと、商品選びや運用の方針が一気にブレなくなります。難しい専門用語をできるだけ使わず、初心者でもすっと入ってくる内容でまとめました。
この記事を読み終える頃には、投資に対する不安が減り、「まず一歩踏み出してみよう」と思える基礎体力がしっかり身につくはずです。
お金の基本1:複利とは何か(初心者が必ず知るべき最強の仕組み)
最初に理解しておきたいのが、投資の世界でよく使われる「複利(ふくり)」という考え方です。
複利とは、増えた利益に対しても、さらに利益がついていく仕組みのことです。
「雪だるまが転がるほど大きくなる」とよく例えられますが、そのイメージがとても近いです。
例えば、10万円を5%で運用した場合を考えてみましょう。
- 1年後:10万円 → 10万5,000円
- 2年後:10万5,000円 → 11万250円
- 3年後:11万250円 → 11万5,762円
このように、元本+増えた利益の合計が次の年の元本になることで、年数が増えるほど伸び方が大きくなっていきます。
ポイントは、
「長く続ける人ほど複利の恩恵を最大限受けられる」
ということです。
つまり、投資初心者の方ほど「まずは早く始めてしまうこと」が大きな武器になります。
お金の基本2:リスクとは?(“怖さ”ではなく“ブレ幅”のこと)
次に押さえたいのが、投資でよく聞く「リスク」という言葉です。
リスク=危険、怖い、と感じる人も多いですが、投資の世界では少し意味が違います。
投資におけるリスクとは、
「値動きの幅(ブレ幅)」
のことを指します。
例えば…
- 毎日値段が大きく上下する商品 → リスク大
- 値動きがゆるやかで安定している商品 → リスク小
というイメージです。
リスク=悪いことではありません。
むしろ、リスクがあるからこそリターン(利益)も期待できるという仕組みになっています。
大切なのは、
自分がどれくらいの値動きに耐えられるか(許容度)を知ること。
これを理解しておくと、短期的な値動きに振り回されずに済みます。
お金の基本3:分散の考え方(初心者が失敗しないための鉄則)
投資初心者がまず意識しておくべきなのが、「分散投資」です。
分散とは、
1つの商品に全額を入れず、複数の商品に分けて投資すること。
理由はシンプルで、
特定の銘柄が下がっても、全体のリスクを抑えられるからです。
例えば…
- 米国株だけではなく、全世界株にも投資する
- 株式だけでなく債券も少し入れておく
- つみたて投資枠と成長投資枠を組み合わせる
このように複数に広げることで、値動きのブレが安定しやすくなります。
特に、初心者がよく選ぶ投資信託(インデックスファンド)の多くは、
すでに1000社以上に分散されている
ため、初心者でも簡単に「勝ちやすい投資」の形を作れます。
お金の基本4:インフレとは?(なぜ投資が必要なのか)
最後に、投資をする目的にも大きく関わる「インフレ」について触れておきましょう。
インフレとは、物の値段が上がること。
例えば、
- 100円のパンが10年後には130円になる
- 生活費が年々少しずつ上がっていく
といった現象です。
問題は、
インフレが起きても、お金の価値は勝手に増えない
という点です。
もし貯金だけをしていると…
- 物価上昇 → お金の価値が少しずつ下がっていく
- つまり、実質的に“損”している状態
となってしまいます。
だからこそ、
長期で増える資産(=投資)を持っておくことが、インフレ対策として必要
というわけです。
次の章では…
ここまで紹介した“お金の超基本”をふまえて、
次の章では
「初心者が最初に選ぶべき投資法」
について、さらに分かりやすく解説していきます。
この記事では、投資初心者が最初に理解すべき複利・リスク・分散・インフレといった「お金の超基本」を解説しました。これらの基礎を押さえておくことで、商品選びや運用の判断軸が明確になり、投資に対する不安は大きく減少します。
まずは、今日学んだ内容を“投資の土台”として身につけ、次のステップに進んでみてください。次の記事では、初心者が最初に選ぶべき投資方法について、具体的な商品選びや始め方を詳しく解説します。
投資は知識が力になります。引き続き、あなたの資産形成を「わたしの投資成長ログ」で一緒に育てていきましょう。


